2023年12月
トップ  > ASEAN科学技術ニュース> 2023年12月

量子物理学、原子力エネルギー等の研究でフランスと連携拡大 シンガポール

シンガポールの南洋理工大学(NTU)がフランスの研究機関と、量子物理学、原子力エネルギー、衛星工学、リモートセンシング、持続可能性、人工知能(AI)、機械学習、ニューラルネットワークなどの分野で、研究・学術提携を拡大していることが明らかになった。さまざまなフロンティアにおける科学を進めることが狙い。10月23日付発表。

©在シンガポール・フランス大使館
(出典:NTU)

科学技術分野におけるフランスとシンガポールの研究協力の強化を目的とした第3回科学とイノベーションに関するフランス・シンガポール合同委員会(JCSI)が10月23日に開催され、NTUとフランスのパートナーは複数の新しいパートナーシップを締結し、協力関係を更新した。調印式には、シンガポールから、ヘン・スイキャット(Heng Swee Keat)副首相兼経済政策調整相兼国立研究財団(NRF)会長が、フランスからはシルビー・ルタイヨ(Sylvie Retailleau)高等教育・研究相が出席した。

交わされた6つの協定の中には、NTU、フランスの原子力・代替エネルギー庁(CEA)、シンガポールの国家環境庁(NEA)との間で結ばれた電子廃棄物のリサイクル事業に対する2,000万シンガポールドルの第2段資金援助や、NTUとCEAがよりクリーンなエネルギーの開発を支援することを目的とした新しい共同センター、シンガポール・アライアンス・フランス核融合エネルギー(SAFE)の設立などが含まれる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る