タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)は、同機構のスキット・リムピジュムノン(Sukit Limpijumnong) 総裁が、国際科学機関同盟(Alliance of International Science Organizations:ANSO)の会長に就任したことを発表した。11月7日付。
スキット氏は、2023年11月4日に行われた第6回ANSO理事会および第3回ANSO総会において会長に選出された。任期は2024年から2026年までの2年間。副会長には中国科学アカデミーとブラジル科学アカデミーの理事長、および以下の6つの科学機関のリーダーが就任した。
新理事会は、直ちに第7回ANSO理事会を開催し、ANSOの今後の運営と戦略について協議を行った。ANSOは非営利、非政府の国際科学組織であり、人類の生命と幸福のために科学技術における地域的、世界的な能力を向上させるだけでなく、科学技術におけるより広範な協力とコミュニケーションを促進することにコミットしている。2018年の正式発足以来、ANSOは研究プロジェクトへの資金援助、ネットワーク構築活動の組織化、科学技術分野でのキャリアを目指す発展途上国の優秀な学生や研究者への奨学金支援など、さまざまな活動を行ってきた。総運営予算は約20億バーツ。
(出典:いずれもNSTDA)
ANSOには現在、55カ国から78団体が加盟している。タイからは3つの組織がANSOに加盟している。第3回ANSO総会において、NSTDAとTDRIは共同声明を発表し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成するため、タイのバイオ・循環型・グリーンを重視する新経済モデルであるBCGモデルを推進することを約束した。フォーラムでは、気候変動、天然資源管理、環境保護、自然災害、水の安全保障、農業と食糧安全保障、生態系と生物多様性の保全、バイオセーフティ、エネルギー安全保障、ビッグデータ、ANSOの管理など、ANSOの戦略と優先事項が審議された。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部