2023年12月
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鉄道技術フォーラム、タイと日本の鉄道総研が共催

タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)傘下の国立金属材料技術研究センター(MTEC)は、日本の鉄道総合技術研究所(RTRI)と共同でRTRI−NSTDA鉄道技術フォーラムを開催した。11月27日付。

(出典:NSTDA)

RTRI−NSTDA鉄道技術フォーラムは、タイサイエンスパークで11月22日に開催され、両国間の研究協力を強化することを目的に、タイと日本の鉄道技術研究に焦点が当てられた。フォーラムでは、タイと日本の研究者が、軌道工事、台車設計、レール規格などの研究プロジェクトについてプレゼンテーションを行った。

MTECの副事務局長であるアシラ・フオンフチャット(Asira Fuongfuchat)博士は、NSTDAとRTRIが2021年7月に3年間の技術協力に関する了解覚書(MoU)に調印し、鉄道技術に関する共同研究やスタッフの交流を推進していることを明らかにした。両国間の協力は鉄道標準化にも及んでいる。RTRIは、鉄道アプリケーションに関するISO/TC269と鉄道用電気機器・システムに関するIEC-TC9の2つの委員会へのNSTDAの参加を支援している。

RTRI担当部長の宮内瞳畄(Toru Miyauchi)博士はRTRIとNSTDAとの数年間にわたる協力関係について報告した。RTRIとNSTDAは2016年から2019年にかけて、タイ鉄道産業シンポジウム・展示会(RISE)を4回共催している。2021年のMoU調印以降は、鉄道摩耗、鉄道技術におけるモデリングとシミュレーション、車両設計など、さまざまな研究テーマについて話し合うオンラインミーティングを実施してきている。今回のフォーラムは、両国の研究協力を促進し、鉄道技術を発展させるために、直接会って深く話し合う機会となった。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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