フィリピンのレナート・ソリダム(Renato Solidum Jr.)科学技術相が、スタートアップ企業へのサポートを強化するために、他の政府機関および民間と緊密に連携することを発表した。
(出典:DOST)
フィリピンの科学技術省(DOST)は1月、情報通信技術省(DICT)と貿易産業省(DTI)と協力し、次の5年の目標を設定するための戦略的な計画セッションを行う。ソリダム氏は、「計画を改善し、Startup PHウェブサイトを促進し、スタートアップおよび支援者のための追加のプログラムを開始します。さらに民間セクターとの協力も強化をします」と話した。
DOSTによれば、Startup Grant Fund(SGF)プログラムでは60以上のスタートアップに対して2億3,000万ペソを提供し、研究開発および知的財産の強化を支援し、Women Helping Women Innovating Social Enterprises(WHWISE)プログラムでは、女性主導の企業に焦点を当て、15の企業に対して1億5,300万ペソの資金援助を行ってきたという。さらにTechnology Business Incubation(TBI)プログラムは、大学とカレッジのTBI施設の能力を向上させるために形成され、すでに54のTBIネットワークを確立している。
新しいプログラムは次の2年間で4億ペソの資金援助を行い、27の新しいTBI施設を追加することを目指している。
DOSTはRegional Startup Enabler for Ecosystem Development(ReSEED)プログラムを通じて16の地域に対し、1億2,000万ペソの資金援助をすることも発表された。
DOSTはこのほど、スピードボートの革新者であるAJIS Dive and Aqua Sports社に対してiREADY賞を通じて1億ペソを授与した。この企業は2019年にDOSTのSmall Enterprise Technology Upgrading Program(SETUP)を通じて初めての支援を受け、Rhino 3D Softwareを備えた2軸CNCルーターを取得した。スピードボートとヨットの品質を大幅に向上させるのに役立ったという。
国営フィリピン通信社(PNA)が2023年11月23日に伝えた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部