フィリピン科学技術省(DOST)は2月14日、公務員委員会(CSC)が国内のさまざまな分野や地域社会に対して貢献と功績を認めた公務員に賞を授与し、その表彰者の中にDOSTの職員が含まれていることを公表した。
フェルディナンド・マルコスJr(Ferdinand Marcos Jr)大統領の指揮の下、2023年優秀公務員を表彰するセレモニーがマラカニアン宮殿において開催された。
(出典:DOST)
DOSTリージョンIV(DOST-IV)の研究開発チームは、空港などで安全・迅速・スマートな通行を可能にする技術「S-PaSS」を通して、パンデミック時に利用しやすい旅行管理システムのニーズに応えたことが評価され、大統領賞を受賞した。S-PaSSは全国の空港や港湾、ターミナルに設置されている。
DOSTから複数の職員が、政府内の部門に直接利益をもたらす顕著な貢献をした個人またはグループに贈られるCSCパガザ賞を受賞した。DOSTフィリピン科学高校イロコスキャンパスの第3ディレクターを務めるロナリー・N・オルテザ(Ronnalee N. Orteza)氏は、官民のパートナーシップを含めた総合的なアプローチを通して、生徒と地域社会のニーズに応えるアカデミック・プログラムの向上に努めたことが評価された。
また、アンヘル・バウティスタ7世(Angel Bautista VII)博士とノーマン・メンドーサ(Norman Mendoza)氏が率いるDOST-フィリピン原子力研究所(DOST-PNRI)の蜂蜜チームは、市場で販売される蜂蜜製品の正当性を検証するため、標準テストを開発し、消費者が本物の蜂蜜を購入していることを確認できるようにしたことが評価された。
最後に、DOSTリージョンXI(DOST-XI)のダバオの食品加工イノベーションセンター(FPOC-Davao)に所属するミラソル G. ドミンゴ(Mirasol G. Domingo)氏らは、起業を奨励し、競争力を加速させ、多くの学生に食品技術を追求する動機付けとなる共同アプローチを行い、国内にある17の食品イノベーションセンターを運用したことが評価された。
マルコスJr大統領は「公職は公共の信託であるというフィリピンの根底にある信念にしっかりと立脚しています。2023年優秀公務員賞の受賞者は、フィリピンの理想の公務員のイメージを投影しています」と表彰者を激励した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部