2024年03月
トップ  > ASEAN科学技術ニュース> 2024年03月

ビジネス・インキュベーションとパイロット事業でスタートアップの成長を保証 フィリピン

フィリピン科学技術省(DOST)は2月19日、同省の森林産品研究所(DOST-FPRDI)が、ビジネス・インキュベーションとパイロット事業を通して、ラグナ州にあるアグロフォレスト・ファームであるアドレスファームを支援していると発表した。

(出典:DOST)

アドレスファームは、DOST-FPRDIとフィリピンのラグナ州立工科大学(LSPU)が共同で支援するスタートアップである。この支援ではDOST-FPRDIのテクノロジー・ビジネス・インキュベーション(TBI)プログラムとテクノロジー・パイロット・プロジェクトを通して、天然素材から作られるハンドソープの生産を行っている。

今回、ファームへの訪問中、DOST-FPRDIの専門家であるジェニファー・P・タマヨ(Jennifer P. Tamayo)博士は、石鹸の抗菌性能試験と、皮膚刺激性試験において、有効な結果が出ていることを紹介した。

DOST-EPRDIのTBIプログラムは、林業分野のスタートアップに必要な支援を提供する取り組みだ。この分野の事業に興味を持つ起業家らが林産物加工技術や事業開発、研修、試験サービスなどを利用できる。

一方の、テクノロジー・パイロット・プロジェクトは、DOST-FPRDIが厳選した技術の可能性を、ユーザー環境下で技術的、市場的側面から調査する。TBIプログラムとテクノロジー・パイロット・プロジェクトは、FPRDIの技術サービス部門が担当する。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る