フィリピン科学技術省(DOST)は2月26日、DOST傘下の森林産品研究所(FPRDI)を、同国の下院科学技術委員会一行が訪問したことを発表した。団長はジェイゼル・ビクトリア・C・ユー(Jeyzel Victoria C. Yu)下院議員が務めた。
フィリピン下院科学技術委員会のメンバーら
(出典:DOST)
委員会の代表団は、DOST-FPRDIの最先端施設を見学し、木材および非木材産物の利用に関する革新的な技術を紹介するデモンストレーションやプレゼンテーションを受けた。
見学した施設は、DOST-FPRDIの防火試験所(壁パネルの小サンプルの耐火性を検証する機器を設置)、家具試験センター(椅子、テーブル、その他の家具の製品強度、耐久性、安定性を国内および世界的な試験基準で評価)、木材図書館・植物園(現在までに4,000種以上の樹木を収蔵し、フィリピンで最も充実した木材コレクションを有する)などである。DOST-FRDIの他には、DOSTの他の機関として、フィリピン農水産業天然資源研究開発審議会(PCAARRD)とDOSTリージョンIV-Aを訪問している。
DOST-FPRDIディレクターのリコ J. カバンゴン(Rico J. Cabangon)氏は「森林資源の持続可能な利用のための技術開発や、研究開発プログラムおよび、技術移転活動を通じた雇用創出、安全保障、環境保護活動など、研究所の取り組みを紹介することができました」と語った。ユー議員は「喫緊の問題を解決するために、DOSTファミリーと下院議員の協力を強化する必要があります。国の科学技術の発展のために成し遂げられるよう、共に努力し手を取り合いましょう」と訴えた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部