フィリピン科学技術省(DOST)は、3月22日に開催された国際会議においてフィリピン政府が取り組む、女性が革新的なテクノロジーにアクセスできるようにすると同時に人工知能(AI)による潜在的な被害から守るための取り組みを共有したことを発表した。3月24日付け。
(出典:DOST)
DOSTの先端科学技術研究所(DOST-ASTI)の フランツ・デ・レオン(Franz de Leon)所長は、ニューヨークで開催された第68回国連女性の地位委員会(CSW68)において、「克服すべき大きな課題はありますが、AIは思慮深く、倫理的、包括的に開発・展開されれば、ジェンダー平等を推進する多くの機会を提供します。政策立案者、技術者、研究者、市民社会組織など、多様なステークホルダーが協力して、ジェンダー平等を促進するためにAIの可能性を最大限に引き出す必要があります」と語り、テクノロジーを活用したジェンダー平等を促進するための国のコミットメントを強調した。
フィリピンでは、AIによる潜在的な被害から女性と女児を守るために、女性のマグナカルタ、女性と子供に対する暴力防止法、セーフスペース法、オンラインによる性的虐待または児童搾取防止法、児童に対する性的虐待または搾取防止法など、さまざまなジェンダー関連法が施行されている。
CSW68における双方向の対話は、AIをより深く掘り下げ、女性と女児の人権を満たすためにAIをどのように活用できるかについて考える機会を提供するものとなった。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部