2024年05月
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人口問題に焦点、家族の発展に関するワークショップ開催 タイ・チュラロンコン大学

タイのチュラロンコン大学は4月11日、同大学の人口問題研究所およびアジア研究所が政府機関や世界銀行などと共同で「人類の危機に対抗するためのタイにおける家族の安定的発展」に関するワークショップを開催したことを伝えた。

ワークショップは、あらゆる年齢層の人々の生活の質や国の持続可能な発展に大きく影響する人口問題に対する認識を高めることを目的とし、チュラロンコン大学の人口問題研究所およびアジア研究所、タイの社会開発・人間安全保障省と、高齢者の生活の質を向上させることを目的としたチュラロンコン大学の学際的プロジェクトであるChula ARi、そして世界銀行と共同開催された。ワークショップには、タイの関連省庁の幹部、学術機関や民間企業からの専門家、NGO、市民、国際企業、メディア、インフルエンサーなど、300人以上が参加した。

人口問題研究所所長でChula ARiの責任者であるヴィパン・プラチュアブモー(Vipan Prachuabmoh)教授が、ワールド・カフェ方式によるブレーンストーミング・セッションについて説明し、子ども・若者、現役世代、高齢者、障害者・恵まれない人々、家族の安定を支えるエコシステムの5つの小グループに参加者が分かれ、政策・施策の共同デザインを行った。

社会開発・人間安全保障省のワラーウット・シンラパアーチャ(Varawut Silpa-archa)相は、「タイでは、子供と生産年齢人口が減少し、高齢者人口が急速に増加しています。国連教育科学文化機関(UNESCO)の情報から、教育の不平等がタイ社会の長期的な問題として残っていることが明らかになり、政府や社会のあらゆる部門は、労働所得を増やす政策をより注意深く進める必要があります。今日の世界に必要な知識と技能を身につけ、現代の労働市場のニーズに合致するよう、あらゆる年齢の人々の潜在能力を開発しなければいけません。将来の経済的・社会的課題や変化に合わせて、政策や対策を立案し、その方向性を決定することが、同省の緊急の使命です」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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