2024年06月
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「皇太子殿下CIPTA賞大会2025」開幕 ブルネイ・ダルサラーム

ブルネイ工科大学(UTB)は5月23日、エンパイア・ホテル・ブルネイで行われた式典で「皇太子殿下CIPTA賞大会2025」の開催を正式に発表した。

教育相のロメイザ・モハドサレー(Romaizah Md Salleh)博士をはじめ、多くの高官が来賓として式典に出席し、UTB副学長およびCIPTA2025実行委員長のゾーラ・スレイマン(Zohrah Sulaiman)博士による歓迎スピーチや基調講演、歴代の受賞者の紹介が行われた。

UTBとブルネイLNGセンディリアン(Brunei LNG)社がメインスポンサーとなる2年に1度のこの大会は、今年で20周年を迎える。ブルネイと東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の創造性、革新、発明を促進することを目的としており、国内、ASEAN、若手発明家のイノベーションを対象とした部門が設けられ、科学、技術、工学の全分野を対象とし、学校や技術系教育機関、政府機関、民間団体、一般市民に広く開放されている。CIPTAは、「創造的(Creative)」革新的製品(Innovative Product)」「技術的進歩(Technological Advancement)」の頭文字をとったもので、マレー語で「創造する」「発明する」を意味する言葉でもある。

今年の大会は2024年5月~2025年1月まで開催され、応募者は2024年5月23日~2025年1月27日まで登録できる。「グリーン・イノベーション」が大会のテーマで、ブルネイ・ダルサラームの持続可能な未来の発展と環境保護へのコミットメントに沿うものとなっている。持続可能な開発目標(SDGs)の達成、特に気候変動対策、クリーンエネルギー、責任ある消費と生産に関連する取り組みに焦点を当てる。

今回、新たな賞として、最も革新的な製品に贈られる金、銀、銅賞のメダルならびに持続可能なエネルギー特別賞が設けられた。持続可能エネルギー特別賞は、持続可能なエネルギー生産におけるイノベーションにおいて、各部門の中で最高得点を獲得したプロジェクトに贈られる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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