インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)は6月20日、研究・イノベーションの資金調達に関するBRINリサーチ・コラボレーション・センターとBRIN-KONEKSIジョイント・コールの2つのスキームを立ち上げると発表した。
これらの資金調達スキームの発表会は6月21日、BRINの代表であるラクサナ・トリ・ハンドコ(Laksana Tri Handoko)氏とオーストラリア大使であるペニー・ウィリアムズ(Penny Williams)氏の出席の下、ジャカルタのタムリンにあるB.J・ハビビ・ビルで開催された。
BRINリサーチ・コラボレーション・センター(PKR)スキームは、BRINの大学や研究者と連携する産業界の関係者がスキームの提案者となり、PKR Industriとして分類される。PKR Industriは、産業界が利用する製品・サービスの開発に重点を置く。PKRスキームは、情報技術や再生可能エネルギー、健康、農業などさまざまな分野を対象とし、オープンかつ包括的で協調的なグローバル・スタンダードの下で、特定分野の研究エコシステムの構築を目指す。
BRIN-KONEKSIジョイント・コールについて「BRINはインドネシアの研究・イノベーション活動のための資金提供機関としてさまざまな国際資金提供機関との共同資金提供の機会を提供している」とハンドコ氏は説明する。また「繋がりを意味するKONEKSIプログラムを通じて、特にインドネシアにとって最も重要な隣国の1つであるオーストラリアとの協力・連携が将来的に強化されることを期待している」と付け加えた。
BRIN-KONEKSIジョイント・コールは、海洋における生物多様性をテーマにした共同研究活動を通じて実施される。インドネシアとオーストラリアの協力は、海洋生物多様性と海洋生態系に関する理解を深めることになる。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部