2024年08月
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第8回STSフォーラムASEAN・日本ワークショップを開催 タイ

タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)は6月27日、バンコクのセンターラ・グランド・アット・セントラルプラザ・ラープラオで開催された第8回STSフォーラムASEAN・日本ワークショップが盛況のうちに終了したと発表した。

このワークショップは、科学技術における地域のリーダーシップイベントであり、NSTDAとSTSフォーラムが共催し、タイの高等教育・科学・研究・イノベーション省(MHESI)と日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受けて開催され、ASEANと日本のキーパーソンが集まった。

この会合は、科学・技術・イノベーション(STI)に関するASEANと日本の協力を促進する足がかりとなった。開会の挨拶を行ったスパマ・イサラバクディ(Supamas Isarabhakdi)高等教育相は、「今日のダイナミックな世界情勢を乗り切るためにSTIが果たす役割は大きい」とイベントの意義を強調した。

ワークショップで取り上げられた主要なテーマは以下の3つである。

AI活用の戦略:

AIの倫理的かつ持続可能な開発について掘り下げ、特に新興企業や企業が責任あるAIの導入に必要なスキルを身につけることに重点を置いた。

産業と研究のためのグリーン人材の育成:

グリーン技術の専門知識を備えた新世代の専門家を育成する必要性について取り組んだ。

スタートアップ企業の育成:

技術開発における日本の強みを活かし、ASEAN諸国のスタートアップを促進し、後押しすることを目的とした。

(出典:いずれもNSTDA)

2004年に設立されたSTSフォーラムは、世界の科学技術リーダーが新たな課題と機会について議論するための権威あるプラットフォームである。STSフォーラムは、関係者が科学の進歩を通じて社会的課題に対処できるよう支援する。日本の京都で毎年開催されるSTSフォーラムは、世界のSTIコミュニティにおける対話とネットワークの中心的ハブとなっている。

第8回STSフォーラムASEAN・日本ワークショップは、持続可能な開発と経済成長を促進するため、AIやグリーンテクノロジー、スタートアップエコシステムを活用する共同努力の重要性を強調することに成功した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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