2024年08月
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OceanX社と協力し、先端技術を用いた海洋探査が進行 インドネシア

インドネシアの海事投資調整省(Kemenkomarves)と国家研究・イノベーション庁(BRIN)は、海洋探査の世界的な非営利団体であるOceanX社と協力し、最新鋭の調査船であるOceanXplorer号を使ってインドネシアの海洋探査を進めている。インドネシアのポータルサイトPortal Informasi Indonesiaが7月14日に伝えた。

OceanXplorer号
ANTARA FOTO/Iggoy El Fitra (出典:Portal Informasi Indonesia)

インドネシアには8500種の海洋生物が生息しており、持続可能な漁獲量は年間1201万t、海洋養殖の生産量は5000万tを超える。また、ブルーカーボンと再生可能エネルギーの潜在力は1億8800万tCO2eq 相当に達している。さらに、世界貿易物流の45%がインドネシアの海域を通過し、11万5000kmの海底ケーブル網が国内外のデジタル化事業を支えている。1万7504の島々と10万8000kmの海岸線からなるインドネシアの総水域面積は640万km2に及ぶ。人口の60%は主要な航路沿いの沿岸地域に住んでいる。インドネシア海域には膨大な海洋資源が存在し、政府は海洋資源の探査を続けているが、これまでのところ19%しか地図化されていない。

海洋資源の探査を目的に2022年後半から、KemenkomarvesとBRINは、OceanX社と協力している。現在、5段階の海洋探査の2段階目にあり、研究チームは5月8日~8月24日まで、OceanXplorer号でインドネシアの海域を探査している。OceanX社のサイエンスプログラムディレクターのマティ・ロドリゲ(Mattie Rodrigue)氏は、「船に搭載された潜水艇を使って、水深4800mの深海にあるサンゴ礁を発見することができました」と語った。さらに、研究チームは、これまでに1万5000m2の新しいデータの地図化も行っている。

インドネシア政府は、OceanX社との協力により、新しい調査船も取得する。アニザ・サスピタ(Aniza Suspita)海洋投資調整次官は、「新しい船は研究ミッションだけでなく、教育、メディア、およびインドネシアの人材育成にも役立ちます。BRINのメンバー、学生、研究者、その他の関係者は、OceanXplorer号の経験と研究成果を活用できます」と説明している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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