2024年08月
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マレーシア日本国際工科院代表団がJUC会議に参加、日本との連携を強化

マレーシア工科大学(UTM)は7月16日、東京の外務省で開催された第26回日本大学コンソーシアム(JUC)会議において、UTM副学長のモハド・シャフリ教授が率いるマレーシア日本国際工科院(MJIIT)の代表団が参加し、日本との連携を強化したと発表した。

会議では、MJIITの実績が紹介され、JUCメンバーとMJIIT内のマレーシア-日本連携(MJL)部署を強化するための協力計画が話し合われた。シャフリ教授は、MJIITがルック・イースト政策(LEP)の下で成功したプロジェクトであり、持続可能な未来のためにマレーシアの独自性を取り入れた日本式の工学教育と文化体験を提供していることを強調した。また、会議ではJUCメンバーとの最近の共同活動、日本の産業界との密接な協力関係、MJIITの学生を産業研修に受け入れている日本の会社も紹介され、MJLがJUCや東南アジアの他大学とのネットワークやパートナーシップ活動を強化する今後の計画も説明された。MJIITの業績は堀江正彦元駐マレーシア大使から高く評価された。

1週間の会議開催中、MJIIT代表団は、東京都市大学(TCU)、芝浦工業大学(SIT)、東京大学を訪問し、国際インターンシップの可能性、スタッフや学生の派遣、MJIITにおける日本の大学からの客員教授の任命など、学術や研究に関する情報交換を行った。また、日本の産業界とのパートナー関係を改善し、将来的な協力の機会を探るため、清水建設や日本貿易振興機構(JETRO)などの日本の産業界や関係機関も訪問した。JETRO主催の会議には、MJIITとのインターンシップ・プログラムや雇用機会に関心を持つ業界団体が100以上参加した。さらに、日本の企業で働くUTM MJIIT卒業生とも会い、絆を深め、将来の協力活動について話し合った。在日マレーシア大使館を表敬訪問した際は、アヌワ・ウズィル次席大使、イムラン・ユソフ参事官、ノラ・アズリンダ・ジャアパー参事官がマレーシアと日本の結びつきを強化するためのUTM MJIITの取り組みと努力に賞賛の意を表した。

日本の大学や機関とのパートナーシップにより、UTM MJIITの教育と研究の基盤が強化されることが期待され、マレーシアや東南アジアにおける日本の研究室ベースの工学とテクノロジー教育の質が向上すると期待される。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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