2024年08月
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設立4年目のフィリピン宇宙庁、大統領と国民の支援に感謝の意を表明

フィリピン宇宙庁(PhilSA)のトップは、大統領と国民に対して、同庁と宇宙プログラムへの支援に感謝の意を表明した。国営フィリピン通信社(PNA)が7月23日に伝えた。

(出典:PNA)

PhilSAのジョエル・マルシアーノ(Joel Marciano)長官は、パサイ市のホテルで開催された大統領の2024年施政方針演説(SONA)後の会合において、「大統領と国民の皆様のご支援に感謝します。PhilSAは、国家に貢献しようと努力している4年目の機関になります」と述べた。

フェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領は、7月22日に行った3回目のSONAにおいて、宇宙空間にあるフィリピンの衛星は、さまざまな目的のために5万1千件以上の地図や画像、宇宙データを生成してきたことに関連して、「これらは現在、農業開発、都市計画、環境管理、領海認識の強化など、わが国の戦略や意思決定の指針となる重要な情報を提供しています」と述べ宇宙が重要な分野であることを認めた。さらに大統領は、フィリピンの宇宙エンジニアが従事する衛星プロジェクトについて、「16人の宇宙エンジニアが英国で、陸域評価のためのマルチスペクトルユニット(MULA衛星)の開発作業を再開しています。MULA衛星が完成すれば、宇宙に打ち上げられる衛星の中で最大の地球観測衛星になります」と述べた。

マルシアーノ長官は科学者や宇宙技術者たちに継続的な支援が行われることへの期待を示し、フィリピンは衛星を買うのではなく製造する国であることを強調した。

PhilSAのプロジェクトは、同庁と連携する科学技術省の優先事項の一つである。2025年打ち上げのMULA衛星は、大気水圏の観測、漁場の特定、交通状況の把握、フィリピン海域の船舶の検出を行う予定である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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