チュラロンコン大学は10月2日、持続可能な水資源管理の研究と開発に関する意向表明書の調印式に、ウィラート・プリワット(Wilert Puriwat)学長が参加したことを発表した。
この調印式は9月24日、タイとオランダの420年の外交関係を祝う「水の外交:420年と未来の洪水防止への解決策」と題した、タイ外務省、国家水資源局、オランダ王国大使館が共催する式典の一環として、タイ外務省で実施された。イベントの目的は、水管理分野における両国の協力プロジェクトに関する知見の共有と、将来的な協力のあり方や目指すべき目標について議論することだ。
チュラロンコン大学との協力の一環として、オランダの研究機関は、同大学工学部水資源工学科が主導する共同研究パートナーシップへの参加を呼びかけた。このパートナーシップは、持続可能な水資源管理のための研究と技術革新における知識交換を促進するためのものだ。
この式典では、チュラロンコン大学建築学部のピラズリ・ポヴァトン(Pirasri Povatong)助教による、ラーマ5世時代の灌漑およびバンコクの発展におけるオランダの技術者の役割についての特別講演も行われた。また、「水の外交:420年と未来の洪水防止への解決策」をテーマにしたパネルディスカッションも行われ、水管理や生態学の分野で活躍する海外の専門家や、関連分野の講演者が登壇した。
このイベントについて、同学長は「今回のような意義ある協力を通じて、両国が水資源管理においてさらに強固なパートナーシップを築いていくことを期待しています」と語っている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部