タイのチュラロンコン大学は10月16日、同大学の社会研究所とストックホルム環境研究所(SEI)アジアが、オーストラリア外務貿易省(DFAT)の支援を受けて、SEIアジアの20周年を記念したメコン環境レジリエンスウィークを開催したと発表した。
このイベントは東南アジアのレジリエンスに焦点を当てた気候会議であり、10月9日にバンコクのロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズで開催された。チュラロンコン大学の学長であるウィラート・プリワット(Wilert Puriwat)教授が会議を主宰し、さらに「東南アジアにおける気候レジリエンスのための解決策」と題する基調講演を行った。プリワット教授は、メコン川流域や東南アジアにおける気候変動への取り組みの重要性を強調し、気候変動に対するこの地域の脆弱性と迅速に行動することの必要性を示した。会議は、東南アジアにおける共通の課題と機会に焦点を当て、特にメコン川流域の経験をより広域的な地域の課題に結びつける形で、議論と実践的な解決策について議論を行った。
このイベントは、地域内外の気候レジリエンスの強化を目的とした「2024年メコン環境レジリエンスウィーク」の一部として実施された。会議では、気候変動対策の強化と対話の促進を目指して、メコン地域や東南アジア、その他の関連地域から政策立案者、研究者、専門家、政府代表者、知識に基づき政策に影響を与える組織(KBPIO)、学術・研究機関、国連機関、開発パートナー、民間セクター、一般市民、開発実務家が集まり、地域の環境問題の取り組みにおける国際協力の必要性が強調された。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部