2024年11月
トップ  > ASEAN科学技術ニュース> 2024年11月

再生医療分野の研究を推進するためのセミナーを開催 インドネシア

インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)は10月14日、BRINとインドネシア幹細胞協会(ASPI)が協力し、「再生医療のブレイクスルー:細胞と細胞由来療法の未来の道を切り開く」と題するセミナーを10月17~18日にジャカルタで開催すると発表した。

セミナーの開催に先立って、BRINの保健研究機構の機構長であるNLPインディ・ダルマヤンティ(NLP Indi Dharmayanti)氏は、インドネシアにおける幹細胞研究がしばしば単独で行われ、連携が十分に取られていないことなど、さまざまな課題に直面していることを明らかにした。

BRINは再生医療分野における幹細胞ベースの製品開発において、研究者に研究や共同研究を行うためのプラットフォームを提供するという役割を持っている。ダルマヤンティ氏は、「研究の可能性を最大限に引き出すため、幹細胞研究を統合し、さまざまな関係者の緊密な協力が必要となります。このセミナーは、臨床応用開発の加速、研究とイノベーションの奨励、インドネシアにおける最新の幹細胞技術の共有を目的としています。医療におけるソリューションとして幹細胞が大きな可能性を秘めていることから、今回のセミナーの開催に至りました」と述べた。

BRINの生物医学研究センターのセンター長であるスナルノ(Sunarno)氏は、ダルマヤンティ氏の説明に加えて、このセミナーは学術界、産業界、研究者、政府が協力し、インドネシアにおける幹細胞研究を強化するための集まりであり、100~150名の参加者が見込まれていると説明した。

BRINとASPIの協力関係により、インドネシアにおける幹細胞研究の進展に強力な相乗効果が生まれることが期待される。このイベントは、研究者の情報交換や議論、協力のためのプラットフォームになることを目的としている。BRINとASPIの協力により、インドネシアの幹細胞研究は急速に発展し、有益なイノベーションを生み出し、広範なコミュニティの参加者にとってよい影響をもたらすことが期待される。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る