2024年11月
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アプライド・マテリアルズとシンガポール国立大学、半導体研究ラボを拡張

シンガポール国立大学(NUS)は10月24日、NUSとアプライド・マテリアルズ・サウスイーストアジア(Applied Materials South East Asia Pte. Ltd.)社が2018年に設立したアプライド・マテリアルズ-NUS先進材料コーポレートラボを拡張し、より広く先進的なクリーンルームに最先端の半導体プロセス装置を導入することを発表した。

NUSデザイン工科カレッジと理学部にあるアプライド・マテリアルズ-NUS先進材料コーポレートラボは、応用化学、材料科学、マイクロエレクトロニクス・プロセスエンジニアリングにまたがる世界クラスの学際的な研究開発を行っている。このコーポレートラボの目標は、次世代の半導体を製造するための商用アプリケーションに移行できる新素材の開発を加速させることである。

コーポレートラボの第2フェーズとなる今回の強化は、イノベーションを促進し、最先端技術の開発を加速させ、学際的なコラボレーションの拡大により、NUSのマイクロエレクトロニクスの研究能力を新たな高みに引き上げる。

コーポレートラボの新たなフェーズとともに、今回半導体や材料科学、その他の分野の専門家を呼び込むため、NUSにアプライド・マテリアルズ教授職を新設した。さらに、コーポレートラボの機能強化により、マイクロエレクトロニクスや先端材料、プロセスエンジニアリングの分野の学部生、大学院生、専門家に新たな教育と人材育成の機会を提供する。これにより、重要な分野における大学の学術的リーダーシップを確保し、シンガポールの経済成長と発展に貢献することが期待される。

NUSの学長であるタン・エン・チャイ(Tan Eng Chye)教授は、「ここで開発されたイノベーションのいくつかは、研究段階からスケールアップの段階に進み、社会に利益をもたらす実用化への道を切り開いています。アプライド・マテリアルズ・サウスイーストアジア社との協力の新たな章に着手し、半導体の科学と技術をさらに発展させ、新たな境地を開拓する次世代のイノベーターを育成できることをうれしく思います」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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