2024年12月
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持続可能な農業のために豪州とイノベーションシステムを強化 ベトナム

オーストラリアとベトナムによるベトナム技術革新支援プログラムであるAus4イノベーション(Aus4Innovation)は10月25日、ベトナム農業・農村開発政策研究所(IPSARD)主催のワークショップ「ベトナムにおける農業イノベーションシステムの強化」がAus4Innovationの支援を受けて開催されたことを発表した。

参加者の政府機関、研究機関、団体、企業の代表者ら
(出典:Aus4Innovation)

ベトナムの農業は、気候変動から加工技術や市場アクセスに至るまで数多くの課題に直面している。政府機関、研究機関、団体、企業の代表者で構成された参加者は、経済的、社会的、環境的な影響を探りながら、現在のイノベーションシステムの取り決めを紹介するケーススタディを掘り下げた。ワークショップはこうした課題を認識し政策対話のプラットフォームとして機能した。

Aus4Innovationのディレクターであるキム・ウィンブッシュ(Kim Wimbush)博士は、開会のスピーチで、ベトナムの農業が直面する気候変動、排出削減、社会的包摂的成長という複雑な課題を克服しながら、生産性を向上させるという2つの課題を提起した。IPSARDのディレクターであるトラン・コン・タン(Tran Cong Thang)博士は、このプロジェクトがベトナムの農業イノベーションシステムの有効性を高めるための解決策と政策を提案するものであることを語った。オーストラリアの国立科学機関であるCSIROのアンディ・ホール(Andy Hall)教授は、農業分野の目標や課題に取り組むための農業イノベーションシステムの構築について、国際的な視点とオーストラリアの視点からの見識を共有した。

オーストラリアは、引き続きベトナムへの支援を行い、イノベーションを通じて持続可能な農業を強化することを約束している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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