シンガポールの南洋理工大学(NTU)は10月30日、NTUリーコンチアン医科大学(LKCMedicine)の認知症研究センター(DRCS)が、アジアの人々の認知機能の管理を念頭に置いて設計した3つのモバイルアプリセットを開発したと発表した。
(出典:NTU)
アルツハイマー病や認知症などの認知症疾患の影響を食い止めるには、認知機能の低下を早期に発見することが重要だ。研究者や医師、病院は、認知機能の低下に対する早期介入と管理のためのテクノロジー活用に注目している。
今回開発された3つのモバイルアプリセットは、NTU LKCMedicineによる第2回認知啓発デーで発表された。DRCSが主催したこの日のプログラムでは、認知機能の健康のためのデジタルアプリケーションとテクノロジーが焦点となった。
これらのアプリは、認知症患者やそのリスクのある人々が、簡単で利用しやすい方法で認知機能を効果的に管理できるようにしている。また、早期発見とリスク予測、診断支援や認知機能の低下に対する介入と管理を可能にする。
DRSCは、若者から高齢者まで誰もが利用できる自己評価や予測ツールを提供することで、シンガポール国民が認知機能の健康状態を自ら管理し、認知症の転帰を改善させたいと考えている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部