フィリピン科学技術省(DOST)は11月12日、DOSTのマニラ首都圏支局(DOST-NCR)が10月30日にケソン市アマランタ・アリーナで開催した地域科学・技術・イノベーション週間(RSTW)で、イノベーションハブ(iHub)を立ち上げたと発表した。
RSTW開会のテープカットに臨むケソン市のジョイ・ベルモンテ(Joy Belmonte)市長(中央左)、DOSTのレナート・U・ソリダム(Renato U. Solidum Jr.)大臣(中央右)
(出典:DOST)
DOST-NCRは、「首都圏における科学、技術、グリーン経済のソリューションの架け橋」をテーマに、iHubを思想家や起業家、研究者に提供し、画期的なアイデアを開発・育成できる場所にすることを構想している。この取り組みは、継続的な学習と先進的な考えを持つ文化を促進し、パートナーシップと連携を促進することも目的とする。
iHubは、タギッグ市ビカットン地区にあるDOST-NCR地域事務所と、ケソン市のフィリピン科学高校メインキャンパス、マリキナ工科大学、マラボン市立工業専門学校、ムンティンルパ市立技術専門学校にある4つの地域科学技術事務所(CASTO)に設置される。iHubのスペースは、創造性を高め、革新的なアイデアを実現するため、最先端の設備で設計されている。
開所式では、ケソン市の市長であるマリア・ホセフィーナ・"ジョイ"・ベルモンテ(Maria Josefina "Joy" Belmonte)氏が、ケソン市が国のイノベーションと知識産業の中心地になるという夢が実現し、テクノプレナーや研究者、科学者が技術を実践することを歓迎した。
また、この式に参加したDOSTのレナート・U・ソリダム(Renato U. Solidum Jr.)大臣は、「私たちの世界はシステムの崩壊に向かっています。もっと早く変化を起こす必要があります。消費は責任あるものでなければならず、生産は当然、責任あるものでなければなりません。持続可能性を開発の中心に据える必要があります」と述べ、iHubの役割に期待を寄せた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部