2024年12月
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革新的な物質創製の鍵となる量子物理現象を発見 シンガポール南洋理工大学

シンガポールの南洋理工大学(NTU)は11月26日、NTUの研究者らが計算からエネルギーに至るさまざまな分野でブレークスルーをもたらす可能性のある量子物理現象を発見したことを発表した。

(出典:NTU)

電子が表面上を流れることを可能にするトポロジカル材料は有望な量子材料となりうる一方で、その量子特性についてはまだ十分に解明されていない。六角形の幾何学的形状電子のような素粒子の間にはファンホーベ特異点があり、特定のエネルギーレベルにあるときに強い相互作用が生じる。このような相互作用は量子材料に望ましい性質をもたらし、技術革新をもたらす可能性がある。

NTU物理数理科学研究科のチャン・グオチン(Chang Guoqing)准教授らは、2つのトポロジカル物質のファンホーベ特異点のエネルギー準位を調整できることを発見した。この発見は新しい特性を持つ量子物質工学への扉を開くことにつながる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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