フィリピン科学技術省(DOST)は、スタートアップや企業のイノベーションの商業化を迅速化することを目的としたプログラム「PROPEL」を開始した。
(出典:PNA)
PROPELは、DOSTのデジタルプラットフォームを活用して、遠隔地とのコラボレーションや市場へのアクセスを促進し、フィリピン企業が世界に向けて製品をアピールすることを可能にするプログラムだ。
DOSTのレナート・U・ソリダム(Renato U. Solidum Jr.)大臣は、「このプログラムは、フィリピンのスタートアップや科学技術(S&T)企業が、DOSTの包括的なサービスや施設、プログラムにアクセスするのを助け、イノベーションを市場に投入し、事業を拡大するために役立つものです」とインタビューで述べた。
同大臣は、PROPELが技術移転の迅速化を主要戦略に掲げるDOSTの主要な商業化イニシアティブであるとし、「私たちは知的財産プロセスを迅速に進め、イノベーターが発明を保護し、迅速かつ自信を持って市場に投入できるようにします」と付け加えた。
このプログラムは、科学者や中堅クラスまでの科学技術をベースとしたイノベーターを対象とし、ビジネスモデル開発、技術および市場の検証、法的アドバイス、マーケティングやプロモーション、資金調達など、幅広いサポートが提供される。また、このプログラムの参加者は、DOSTのベンチャーキャピタルや金融パートナーのネットワークを利用することができるため、製品開発や事業拡大の手助けにつながる。
国営フィリピン通信社(PNA)が2024年12月5日に伝えた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部