フィリピン科学技術省(DOST)は、DOSTのGAD(gender and development:ジェンダーと開発)フォーカルポイント総会(GFPA)の10周年記念式典を2024年11月29日から12月1日までフィリピンのカガヤン・デ・オロ市で開催したことを発表した。
(出典:DOST)
式典は「自信を持って指導し、ジェンダーに対応した科学・技術・イノベーション(STI)を形成する」というテーマで、DOSTの政策、プログラム、プロジェクト、活動にジェンダーの視点を統合することに10年間取り組んできたことを記念して行われた。
GFPAはDOST全体(関連機関、地域事務所、フィリピン科学高校を含む)からGADフォーカルポイントシステム(GFPS)のメンバーが参加する。GFPAの目的は、最新のGAD政策に関する情報を提供し、それぞれの期間やオフィスにおける現在のGAD開発プログラムやプロジェクトを評価することだ。
今回のイベント初日は、フィリピン女性委員会(PCW)のGAD専門家であるアン・ジャネス・B・カサルメ(Anne Jeaneth B. Casalme)氏による「変革の触媒:GFPSの役割と責任を探る」と題した、GFPSメンバーがいかにして協力とリーダーシップを通じてジェンダー主流化を加速できるかの説明などが行われた。2日目は、DOST内のジェンダー主流化の優れた取り組みや成果を表彰する「2024 DOST GAD主流化賞」の授与が行われた。3日目はDOST全体のGADフォーカルパーソンであるダイアナ・L・イグナシオ(Diana L. Ignacio)博士が率いるGFPSがDOSTを訪問し、DOSTが支援する女性主導のプロジェクトを視察した。
この集会は、DOSTの政策、プログラム、プロジェクト、活動を実施する際の戦略としてジェンダー主流化を採用することを義務付けた共和国法9710(女性のマグナカルタ)を遵守したものだ。
(2024年12月13日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部