2025年02月
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国連、ベトナムにグローバルAIエクセレンスネットワークへの加入を提案

ベトナム情報通信省(MIC)は1月8日、グエン・マイン・フン(Nguyen Manh Hung)情報通信相が国際連合(国連)技術特使のアマンディープ・シン・ギル(Amandeep Singh Gill)氏と会談し、人工知能(AI)能力の強化を目的としたAIエクセレンスネットワークへの加入について提案を受けたことを発表した。

この会談は1月6日、MIC本部で行われた。フン氏はグローバルAIエクセレンスネットワークへの参加への提案について参加する意思を表明した。この取り組みは、発展途上国におけるAI能力を強化し、自国の状況に応じたAIシステムの構築を支援することを目的としており、2024年9月のサミットで採択された国連のグローバルデジタルコンパクト(GDC)の一環として位置づけられている。

GDCは、デジタル技術に関する包括的ビジョンや原則を構築し、持続可能な開発目標の達成に向けてデジタル技術を活用するための枠組みだ。

ベトナムは、AIや半導体技術、デジタルトランスフォーメーションにおけるデジタル人材のグローバルハブになることを目指している。また、同国のデジタルテクノロジー企業6万社のうちの約10%が国際市場から収益を上げるなど、急速な成長を遂げている。また、人口の99.8%にインターネットが普及しており、85%の家庭が光ファイバーネットワークに接続しているなど、デジタルインフラの整備が進んでいる。ギル氏はこうしたベトナムの進展に対し「ダイナミックで刺激的」であり、他国の模範となるだろうと評価した。

フン氏は、ベトナムがデータガバナンスとAIに関する国連会議やフォーラムを主催することを提案し、さまざまな状況に合わせたオープンソースのAI開発の必要性を強調した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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