マレーシア工科大学(UTM)は1月21日、DHL Asia Pacific Shared Services(APSSC)社と人材育成、イノベーションの促進、産業界で即戦力となる卒業生の育成におけるパートナーシップを強化する目的で了解覚書(MoU)を締結したことを発表した。
DHLはロジスティクス業界のグローバルリーダーとして、国際輸送、サプライチェーンマネジメント、eコマースソリューションなど幅広いサービスを、220を越える国と地域で展開している。マレーシアのペタリンジャヤを拠点とするDHL APSSCは、DHLのアジア太平洋地区における財務、IT、カスタマーサービスなどのサポートサービスを提供する。
これまでにUTMのマレーシア日本国際工科院(MJIIT)とDHL APSSCとの間ではデジタルオートメーション・チャレンジや、学生に実際の問題解決の機会を提供することを目的にイベントの共同開催などを行ってきた。これらのパートナーシップはすでに、MJIITのソフトウェアエンジニアリング(SE)の学生がDHLでインターンをしたり、卒業生がDHLで正社員として雇用されるなどの成果を残している。今回の提携は、それらの成功に基づくものだ。
UTMの副学長であるモハド・シャフリ・モハド・ラヒム(Mohd Shafry Mohd Rahim)博士は「私たちは、DHLのような業界のリーダーと協力し、カリキュラムを充実させるだけでなく、学生に実社会での経験や機会を提供するプログラムを開発することを約束します」と語った。DHLのアジア太平洋地区財務シェアードサービス部門グローバルヘッドであるアデルリンダ・ゴンザレス(Aderlinda Gonzales)氏は「今回のパートナーシップは、UTM、特にMJIITとの関係強化に向けた一歩です。私たちは、両組織に利益をもたらすさらなるイノベーションとコラボレーションを期待しています」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部