2025年03月
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マレーシアとウズベキスタン、学術・イノベーション分野の連携を強化

マレーシア工科大学(UTM)は2月4日、UTMとウズベキスタンのフェルガナ工科大学(FerPI)が連携協定書(LoC)に署名し、教育、研究、イノベーション分野における連携を強化すると発表した。

この協定の交換は、マレーシアのスルタン・イドリス教育大学(UPSI)で開催された第1回マレーシア・ウズベキスタン高等教育フォーラム&ショーケースと併せて行われた。署名式にはマレーシアの多くの大学から主要な代表者が出席し、マレーシアのザンブリー・アブドゥル・カディル(YB Senator Dato' Seri Diraja Dr. Zambry Abdul Kadir) 高等教育相とウズベキスタンのTYTコンラトベイ・シャリポフ(TYT Konratbay Sharipov) 高等教育・科学・イノベーション相が立ち会った。

FerPIは、ウズベキスタンを代表する工科大学であり、工学、応用科学、テクノロジー主導の起業に関する専門知識を提供している。FerPIは、知的財産を商品化する15のスピンオフ企業を持ち、イノベーションと産業界との連携を推進するための理想的なパートナーである。

このLoCは、UTMのイノベーション・商業化センター(UTM ICC)が窓口となり、FerPIとの研究や技術開発のイノベーションを促進し、商業化を支援することが期待されている。UTM ICCは、産業界との連携の促進、知的財産の管理、研究と実用化の間のギャップを埋めるための技術移転の促進などに取り組む。

UTMとFerPIの連携は、学生と教職員の流動性を高め、学術的成長と知識共有の機会を促進させることを目的としている。この連携には、両大学の共同指導の下での博士課程プログラムの運営も含まれており、研究者は両大学の専門知識を活用することができる。さらに、世界的な課題に対処し、影響力のあるイノベーションを推進するための共同研究プロジェクトも開発される予定となっている。

この連携は、技術移転のための強固なプラットフォームを確立し、研究成果が実社会で有効に活用されることを目指している。UTMとFerPIの取り組みを通じて、市場主導のイノベーションが開発され、産業界との連携や商業化の可能性が強化される。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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