2025年03月
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ベトナムはASEANとEUを結びつける経済的架け橋、東南アジアビジネスフォーラム

ベトナム情報通信省(MIC)は2月13日、パリで開催された東南アジアビジネスフォーラムにおいて、ブイ・ホアン・フオン(Bui Hoang Phuong)情報通信副大臣率いるベトナム代表団がASEANとフランスの経済関係強化のための議論を行ったと発表した。

このイベントは、人工知能(AI)アクションサミットのサイドイベントとして行われ、東南アジアと欧州連合(EU)の主要なステークホルダーが一堂に会した。フランス共和国対外貿易・在外仏人担当大臣であるローラン・サン=マルタン(H.E. Laurent Saint-Martin)氏は、挨拶の中で、東南アジアを世界で最も急速に成長している経済地域の1つであると強調した。

同氏は、EU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)や投資保護協定(IPA)を含む17の自由貿易協定(FTA)により、ベトナムの目覚ましい経済成長と、ASEANとEUの架け橋としての戦略的役割を強調した。これらの協定は、ベトナムとヨーロッパとの間のビジネスや投資協力のための大きな機会を生み出す。

フォーラムの共同議長を務めたフオン副大臣は、ASEAN、ベトナム、フランスの関係を強化する実質的な取り組みとして、このイベントを称賛した。また、ベトナムやASEAN地域全体におけるフランス企業からの投資拡大を歓迎する姿勢を示した。

3回目となる東南アジアビジネスフォーラムには、フランス、ベトナム、ASEANの企業から約200名の代表者が参加し、地域バリューチェーンや持続可能なグリーンエネルギーへの移行、新たな消費者動向、輸送・物流、AIとイノベーションの時代におけるビジネス機会といった主要分野に焦点が当てられた。イベントに参加した経済の専門家は、ベトナムを東南アジアの新星と表現し、世界的な不確実性の中で多額の外国投資を引き付けていると評した。

ベトナムとフランスは、2024年10月にトー・ラム(To Lam)ベトナム大統領がフランスを公式訪問した際に、両国の関係が包括的戦略的パートナーシップに格上げされ、戦略的協力の新たな段階に入った。両国は、ハイテク産業、デジタル変革、AI、再生可能エネルギー、交通インフラにおける協力関係を拡大している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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