【ジャカルタ共同】中国メーカーの電気自動車(EV)が勢いを増すインドネシアで、同国の自動車製造業者協会のクク・クマラ事務局長は日本車にも巻き返しの余地があるとの見方を示した。低価格モデルの投入で競争力を高めることが鍵になるとの認識を示した。21日までに首都ジャカルタで共同通信のインタビューに答えた。
東南アジア最大の自動車市場であるインドネシアで、ガソリン車が主力の日本メーカーは9割前後のシェアを誇ってきた。ただ、中国勢はインドネシア政府のEV奨励策を受け過去3年間にEVを急増させており、現地で工場設立の動きも加速する。
協会によると、24年にインドネシア市場でEVが占める割合は前年から3・3ポイント上昇して5・0%となった。クク氏は「(EVの増加は)世界の流れだ。競争は厳しい」と述べた。
日本車は高価な上に「ネクタイを締めて乗る、両親や祖父母の車というイメージ」が若年層に定着していると説明。一方で中国のEVは充電インフラの拡充など課題はあるものの「選択肢が多い」とし、人気だという。
インタビューに応じるインドネシア自動車製造業者協会のクク・クマラ事務局長
(共同)