大規模オンライン教育大手の米国コーセラ(Coursera)とフィリピンのiピープル(iPeople)社はフィリピン・マカティで開催されたグループディスカッションにおいて、学生に対し生成人工知能(GenAI)の可能性を積極的に探求するよう呼びかけた。国営フィリピン通信社(PNA)が3月5日に伝えた。
iピープル社のアルフレド・アヤラ(Alfredo Ayala)社長
Screenshot from Mapua University's Facebook page(出典:PNA)
コーセラのエンタープライズ部門のグローバル責任者であるカリーヌ・アローチェ(Karine Allouche)氏は、「フィリピンではGenAIが2030年までに790億米ドルの生産性向上をもたらす可能性があります。世界的に見ると、AIの影響が大きい分野は営業、マーケティング、研究開発、ソフトウェア・エンジニアリング、顧客業務が挙げられます。国際通貨基金(IMF)の試算によると、フィリピンの雇用の約36%がAIによって置き換えられる可能性がありますが、コーセラ側はこれを脅威ではなくチャンスであると捉えています。またある調査によれば、GenAIは同年までにフィリピンのビジネスに500億米ドルの追加価値を生み出すと推定されています。コーセラのデータによると20分ごとに1人の割合でGenAI関連コースの受講者が増えています」とGenAIの可能性について言及した。
同じディスカッションに参加したiピープル社のアルフレド・アヤラ(Alfredo Ayala)社長も、AIの進化とその可能性に同意し「GenAIはあらゆる分野の人々に影響を及ぼしている」とし、学生がAIを活用した進路指導カウンセラーやコーチを持つことができる未来を描いた。そのためにも全ての学校においてAIを活用した教育体験が普及されることの重要性について言及した。
iピープル社は、ユチェンコ・アヤラ教育パートナーシップの一環として、マプア工科大学、マプア・マラヤン大学ラグナ校、マプア・マラヤン大学ミンダナオ校、マプア・マラヤン・デジタル大学、ナショナル・ティーチャーズ大学、ヌエバ・カセレス大学などの教育機関を運営している。コーセラは2019年以降、iピープル社と提携し、AIを活用した教育プログラムを推進している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部