2025年05月
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国民的芸術家の作品を取り入れた5G Wi-Fiデバイスを発売 フィリピン

フィリピンの通信企業グローブ(Globe)社が、フィリピンの国民的芸術家の作品を取り入れた新型5G Wi-Fiデバイスを2025年5月に発売すると発表した。国営フィリピン通信社(PNA)が4月4日に伝えた。

国民的芸術家ビセンテ・マナンサラの「バードマン」は、2025年5月に発売されるGlobeの新しい5G Wi-Fiデバイスの限定デザインのひとつで、この無線インタラクティブデバイスは、光ファイバー並みの高速通信を提供し、芸術家たちの作品をフィーチャーしている
Photo courtesy of Globe (出典:PNA)

アートとテクノロジーを融合した本製品には、フィリピンの4人の国民的芸術家による芸術作品が限定スキンとして採用される。描かれているのは、ビセンテ・マナンサラ(Vicente Manansala)の「バードマン」、ボトン・フランシスコ(Botong Francisco)の「ページェント・オブ・コマース」、アブドゥルマリ・イマオ(Abdulmari Imao)の「マラフヨ」、ラリー・アルカラ(Larry Alcala)の「サンデー・イン・タナイ」の4作品だ。マナンサラは透明なキュビズムを導入した画家として、イマオはフィリピン国家芸術家賞をイスラム教徒として初めて受賞した彫刻家・画家として知られている。

このデバイスは国内初のインタラクティブなルーターであり、光ファイバー並みの高速通信をワイヤレスで提供する。ユーザーは、液晶画面に表示されるQRコードをスキャンするだけで接続が可能となり、内蔵ディスプレイによりワンタップでSIM登録やサポートが行える機能も備えている。最先端の5G 固定無線アクセス(FWA)技術を採用しており、有線接続に見られる切断や遅延の問題を回避できるという。

グローブ・アット・ホームのブランド管理責任者アビゲイル・カルディーノ(Abigail Cardino)氏は、「国民的芸術家の作品を展示することで、接続性をシームレスにするだけでなく、刺激的な体験を提供したい」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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