2025年05月
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ハーブエキス研究協力に向けてロレアル社と協議 タイNSTDA

タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)は4月18日、傘下のナノテクノロジーセンター(NANOTEC)が4月11日にロレアル タイ(L'Oréal Thailand)社の代表団を迎え、ナノテクノロジーを活用したタイ産ハーブエキスの研究開発における連携可能性について協議を行ったと発表した。

(出典:NSTDA)

NANOTECは、ナノカプセル化技術、生体内送達システム、生物活性ナノ製剤の安全性および有効性評価プラットフォームなどのコア技術を紹介した。これらの技術は、ハーブ由来のナノ活性成分の品質・安全性・効能評価を可能にし、民間企業による高付加価値製品の開発を後押しするものとされる。ロレアル社の代表団は、ナノ安全性・生物活性試験ラボや生体内ナノ毒性分析研究所、化粧品用ナノ粒子製造施設などを見学し、ラボから市場導入までのスムーズなスケールアップ体制も確認した。

今回の訪問は、官民連携を通じた科学技術イノベーション推進の一環であり、タイの薬用植物の特性を活かし、世界の美容・健康市場の需要に応える消費者向けの製品開発に向けた研究開発パートナーシップへの展望を示すものとなった。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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