2025年06月
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ドイツのユーリッヒ研究センターと研究・人材育成協力を強化 タイNSTDA

タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)は5月23日、NSTDAのスキット・リムピジュムノン(Sukit Limpijumnong)総裁らが5月12~14日にかけて、ドイツのユーリッヒ研究センター(FZJ)を訪問し、協力関係を強化するとともに、ドイツの他の科学技術機関との連携拡大の機会を探ったと伝えた。

(出典:NSTDA)

FZJは、ヘルムホルツ協会に属するドイツ有数の研究機関であり、NSTDAとは2014年から連携を続けている。今回の訪問では、両機関による合同運営委員会の年次会合が開かれ、既存の研究プロジェクトの進捗確認と、2025年に向けた新たな協力分野の特定が行われた。議論ではバイオエコノミー、エネルギー、人材育成、国際政策対話が主なテーマとして挙げられた。

NSTDA一行はまた、FZJおよび提携機関の研究施設の視察も行った。訪問先はエルンスト・ルスカ電子顕微鏡・分光センター(ER-C)、持続可能な水素経済研究所、エネルギー・気候研究所の太陽光発電プログラム(IMD-3)、RWE Power社、アーヘン工科大学の次世代プロセスおよび製品バイオリファイナリー(NGP2 バイオリファイナリー)である。

NSTDAとFZJの協力は、近代農業を中心とした応用研究からスタートし、現在では合同研究所の設立、博士課程奨学金、IRRIGATION 4.0、Magik Growth、PiñaFibreなど具体的な成果を出している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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