タイのチュラロンコン大学は6月4日、タイのファーウェイ・テクノロジーズ(Huawei Technologies)社と提携し、スマートキャンパスの共同開発と人工知能(AI)を活用した学術プログラムの共同設計を開始すると発表した。
同大学のパリチャート・スタピタノンダ(Parichart Sthapitanonda) 副学長は、デジタル経済社会省が同社と協力して開催したファーウェイ・タイランド デジタル&AIサミット2025に参加した。このイベントは、「AIを積極的に取り入れ、未来を拓く」をテーマにして、クイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター(Queen Sirikit National Convention Center)で開催された。
このサミットは、タイが2027年までにASEANのデジタルとAIイノベーションのハブになるための取り組みを促進するプラットフォームとしての役割を果たした。イベントでは、国家のデジタル政策を導く3つの戦略的柱が示された。
同大学と同社の協力は、デジタル人材開発の戦略的方針に従い、完全統合型スマートキャンパスの開発に焦点を当てる。
この取り組みは、ICTインフラストラクチャーのアップグレードやAI、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、IoT(モノのインターネット)、デジタルリーダーシップに関する学術プログラムの共同開発が含まれており、高等教育における長期的で持続可能なイノベーションエコシステムの基礎を築くことができる。
同副学長は、「このパートナーシップは、タイの教育セクターのデジタルトランスフォーメーションにおける重要なマイルストーンを示しています。これは、学生や大学職員が新しいデジタル経済で成功するための準備において重要な役割を果たします」と強調した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部