タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)は6月9日、NSTDA傘下のタイ国立ナノテクノロジー研究センター(NANOTEC)がタイのコンケン大学(KKU)と医療および公衆衛生分野におけるナノテクノロジー活用を推進するための了解覚書(MoU)を締結したと発表した。
(出典:NSTDA)
了解覚書には、NANOTECのウラチャ・ルクタノンチャイ(Uracha Ruktanonchai)博士、KKU医学部長のパタラポン・マカラワテ(Pattarapong Makarawate)准教授、薬学部長のナリン・チャンスリ(Narin Chansri)助教授が署名した。
この協定は、該当分野における共同研究開発ネットワークの構築を目指すものである。NANOTECとKKUの学術協力は2025~2029年の4年間にわたり、研究者交流、共同研究、大学生のインターンシップ、知識共有、実地経験、情報交換を通じた学術強化を通じて、研究者の能力向上に取り組む。また、研修プログラムや共同セミナーの開催も予定されている。
パイロットプログラムとして、NANOTECのマタカ・コンカオ(Mattaka Khongkhao)博士が主導する「ナノデリバリーシステムと黒ショウガエキスの固体分散体による遺伝子・タンパク質レベルでの抗肥満メカニズムへの影響に関する研究プロジェクト」が進められる。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部