2025年08月
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グローバルAI指数で40カ国中6位にランクイン ベトナム

ベトナム科学技術省(MoST)は7月22日、ワールドワイド・インディペンデント・ネットワーク・オブ・マーケット・リサーチ(WIN)が発表した2025年版グローバルAI指数において、ベトナムが40カ国中6位にランクインしたと報告した。

本指数は、AIに関する一般市民の認識・使用状況・信頼・懸念を総合的に評価したもので、調査は2024年12月から2025年1月にかけて、インドシナ・リサーチ社がベトナムのハノイ、ホーチミン、ダナン、カントーの4都市で900人を対象に実施した。ベトナムは総合スコア59.2を獲得し、多くの先進国を上回る評価となった。

特にAIへの信頼度(65.6)で世界3位、受容度(71.6)で世界5位と高い評価を得ており、関心・快適さ・有用性の各指標においても世界平均を上回った。こうした結果は、都市部の若年層を中心としたベトナム社会におけるデジタル技術への信頼と期待の高まりを反映している。

一方で、AIの実利用に関しては、日常的な使用者は全体のわずか3%にとどまり、利用スコアは37.6で17位にとどまった。調査では、AI技術を使用したことがあると回答した人は60%にのぼるが、使用頻度は都市ごとに大きく異なる。18~34歳の若年層が最も積極的なユーザー層であり、ハノイとホーチミンでは18~24歳の約9割がAIを利用していると回答した。これに対し、ダナンやカントーでは55~64歳の利用率が1割程度と低く、都市間・世代間のデジタル格差が浮き彫りとなった。

こうした現状を踏まえ、ベトナムの国家イノベーションセンター(NIC)は、AIが2040年までに同国経済に1200億~1300億米ドルの価値をもたらす可能性があるとの見通しを示している。主な要因は、AIを活用した製品・サービスによる消費拡大(450億~550億米ドル)と、技術導入による生産性向上によるコスト削減(600億~700億米ドル)である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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