マレーシア科学大学(USM)は8月16日、アジア太平洋地域の国際海底ケーブル網による広帯域バックボーンネットワーク(ARENA-PAC)による高速ネットワーク接続を開始し、最大100Gbpsのデータ転送速度を実現したと発表した。
ARENA-PAC接続開始の発足式はUSMのユーレカ・コンプレックスで行われ、日本の慶応義塾大学のARENA-PACディレクターである村井純(Jun Murai)教授が司会を務めた。USMのアブドゥル・ラーマン・モハメド(Abdul Rahman Mohamed)副学長をはじめ、マレーシア国内外の研究者が参加した。同教授は基調講演で、インターネットが分散型かつ自律的なシステムとして発展してきた経緯を振り返り「ARENA-PACは国境を越えた研究連携を実現する場となる」と強調した。
同副学長は「この超高速ネットワークにより、気候科学、医学、工学など幅広い分野で効率的かつダイナミックなコラボレーションを行うことができます」と述べた。また、プロジェクトの実現に貢献したARENA-PAC、APNIC、シスコ(Cisco)社、ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)社、USMのコンピュータサイエンス学部およびデジタルトランスフォーメーションセンターの専門家チームに謝意を示した。
USMは今回の取り組みにより、包括的かつ革新的な国際研究エコシステムの形成を主導する姿勢を改めて示した。新たなネットワークは、大学の評価向上だけでなく、世界的な社会課題の解決に資する成果を生み出す触媒になると期待されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部