インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)は10月9日、海色データの利活用を通じて科学的根拠に基づく海洋・沿岸管理を推進すると発表した。
BRIN地理情報科学研究センター(PRGI)は、同日に「利用と意思決定のための海洋色彩科学」をテーマにオンラインセミナーBRIGHTS(BRIN Talks about Geoinformatics' Hot Topics)第9回を開催した。
海色科学は、クロロフィルa濃度や浮遊物質、有色溶存有機物など、水中の生物光学的パラメータをリモートセンシングで観測する分野だ。気候変動や人間活動により海洋生態系への圧力が高まる中、海色データを地理情報技術で解析することで、水質を時空間的に把握し、科学に基づく政策決定に活用できると期待されている。
ウェビナーでは、海色データを用いた沿岸・海洋環境モニタリング、海洋資源管理、生態系リスク評価、政策立案支援などの応用が議論された。PRGI責任者のロキス・コマルディン(Rokhis Khomaruddin)氏は「BRIGHTSウェビナーが、海色科学と地理情報科学の可能性に対する理解を広め、沿岸計画・管理における科学技術の統合を促進し、研究者、政府機関、産業界、学界間の知識交換と協力のフォーラムとなることを期待しています」と述べた。また、同氏は本取り組みを通して国内外の海洋地理情報科学ネットワークの拡充も目指していると強調した。
ウェビナーにはPRGIのガトット・ウィナルソ(Gathot Winarso)研究員と、シンガポール国立大学(NUS)のシニアリサーチフェローであるキエウ・チュン・ヒエウ(Kieu Trung Hieu)氏が登壇し、地域及び国レベルでの研究経験と応用について共有した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部