シンガポールの南洋理工大学(NTU)は11月12日、同大学の科学者33名が英国のデータ分析会社であるクラリベイト(Clarivate)社が公表したHighly Cited Researchersに選出されたと発表した。

(出典:NTU)
クラリベイトの高被引用研究者リストは、過去10年間の論文引用数が分野・年度別で上位1%に入る研究者を対象としており、世界全体で科学者・社会科学者1000人中1人だけが選ばれている。今年は60の国と地域から6800人超が選出され、このうちNTUからは33名が36件の分野で認定された。
一連の選出者には、NTUの上級副学長であるジョセフ・ソン(Joseph Sung)教授、副学長であるリー・プーイ・シー(Lee Pooi See)教授、工学部学部長のウォーレン・チャン(Warren Chan)教授が含まれている。また、生物学・生化学、化学、材料科学の3分野で評価されたプ・カニ(Pu Kanyi)教授は、世界で31名しかいない「3分野以上で選出された研究者」の1人である。プ教授は分子イメージングや化学生物学を専門とし、疾病診断や治療に用いる生化学ツールの開発を進めている。さらに、電気電子工学部のユエン・チャウ(Yuen Chau)准教授はコンピュータサイエンスとエンジニアリングの2分野で認定され、世界227名の「2分野選出者」に名を連ねた。
Highly Cited Researchersの対象となる21分野は、コンピュータサイエンス、材料科学、臨床医学、生物学・生化学、化学、工学、物理学など幅広い。今年選出されたNTU研究者の約半数は学際的研究で評価されており、NTUが複雑な地球規模課題に学際的アプローチで取り組む方針を示している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部