2025年12月
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独シェフラー社とAIヒューマノイドロボット共同研究拠点を開設 シンガポールNTU

シンガポールの南洋理工大学(NTU)は11月27日、ドイツのモーションテクノロジー企業シェフラー(Schaeffler)社と協力し、AI対応ヒューマノイドロボットの研究開発を推進する新たな企業研究所シェフラー-NTU コーポレートラボ:インテリジェント メカトロニクス ハブを開設したと発表した。

(出典:NTU)

本研究所の開所式にはタン・シーレン(Tan See Leng)人材開発相兼貿易産業省エネルギー科学技術担当相が参加した。NTUキャンパス内に整備された900平方メーの新施設は、2017年から続くNTUとシェフラー社の協力関係の新たなマイルストーンとなるもので、シンガポールの先進製造業とロボット工学強化に貢献する。研究所はシンガポール国立研究財団(NRF)の研究・イノベーション・企業 (RIE)2025計画の支援を受け、シンガポール経済開発庁(EDB)と共同で開発された。

研究の重点領域は、協働ロボット、自律移動ロボットプラットフォーム、支援ロボットシステムであり、製造、物流、医療分野への応用を目指す。さらに他大学とも連携し、インテリジェントオートメーションとヒューマノイドロボットの地域拠点としてのシンガポールの役割を強化する。NTUでの取り組みは、シェフラー社が世界の大学と連携するシェフラー先端研究ハブ (SHARE)ネットワークの一部を成す。

シェフラー社のウーヴェ・ワーグナー(Uwe Wagner)最高技術責任者は、NTUの主要な研究者と緊密に協力することで、開発を加速し、地域レベルをはるかに超えて共鳴する価値の提供を目指すと語った。NTU副学長(産業担当)ラム・キンヨン(Lam Khin Yong)教授は、ここで生まれるイノベーションが製造業を活性化し、シンガポールのみならず、世界中の自律型ロボットと支援型ロボットの未来を形作ることができると期待を寄せた。

このパートナーシップは、また博士課程から学部レベルまで幅広い学生にシェフラーのエンジニアや研究者と行う実践的な研究機会を提供し、人材育成にも貢献している。新研究所により、アジアにおけるシェフラー社のイノベーション拠点を拡大し、NTUの学際的研究と産学連携がさらに進む見通しだ。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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