マレーシア科学大学(USM)は、物理学部が半導体関連企業と連携し、2025/2026年度第1学期の「Industry in Classroom」プログラムを開始したと発表した。
本プログラムは、マレーシアのSilTerra Malaysia社、Inari Technology社、オーストリアのams OSRAM社、AT&S社と協力して実施される。パートナー企業のエンジニアや専門家が体系的な講義を行い、学生に半導体の実践に触れさせることで、応用学習機会を強化することを目的とする。2022年にマレーシア半導体製造協会(SFAM)会長のデビッド・レイシー(David Lacey)博士の提唱により導入された。
当初は大学院生を対象とした小規模な取り組みであったが、現在では半導体製造プロセス科目を履修する学部生や化学部の学生にも対象が拡大され、学際的な教育機会を提供している。さらに今学期は、マレーシアのMaybank社のグループコーポレートクレジットおよびグループリスク部門の参加者も加わり、非技術分野から半導体産業への関心の高まりが示された。
講義内容は、固体物理学、半導体物理学、フォトニクスと製造プロセス、相補材料物理学、X線構造解析、電子機器の熱管理などのトピックをカバーし、固体物理学および半導体製造プロセスの修士課程のカリキュラムに沿って構成される。
本プログラムは、マレーシアの国家半導体戦略(NSS)を支える人材育成施策の一環として位置づけられる。USMでは、今後も学内での展開を拡大するとともに、他大学にも応用可能な産学連携モデルとして発展させていく方針である。
(2025年12月4日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部