2026年01月
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メコンデルタで河川動態と堆積プロセス現地調査 シンガポール南洋理工大学

シンガポールの南洋理工大学(NTU)は1月2日、NTUの国立教育研究所(NIE)の研究者らがベトナムのメコンデルタ上流域に位置するハウ川とティエン川で、河川動態と堆積プロセスに関する11日間の現地調査を実施したと発表した。

ティエン川での現地調査完了後のエドワード・パク(Edward Park)准教授(左から3人目)と研究チームメンバーら
(出典:NTU)

本調査は、NIEのエドワード・パク(Edward Park)准教授が率い、河川の流れの特性、堆積物輸送、砂採掘が河川環境に与える影響を現地で詳しく調べた。調査対象となったハウ川とティエン川は、東南アジアでも重要な河川系であり、今回の観測は河川形態、流体力学、そして人間の活動が洪水、航行、農業、デルタ地形の安定性にどのような影響を与えるかを明らかにするのに役立つとされる。

研究チームは、船舶を用いた調査を中心に、流速や水深を測定する超音波流速計(ADCP)、水質センサー、底質採取装置を使用し、河川流量、堆積物の性質、水質化学特性を高解像度で取得した。また、河岸調査や堆積物プロファイリングも組み合わせて行われた。調査には、研究員や博士課程学生が参加し、ベトナムのドンタップ省およびアンザン省の現地協力者とも連携した。

同准教授は、この現地調査により、水、堆積物、人間活動の相互作用に関する重要なデータが得られると語る。収集されたデータは、NIEとNTUがメコンデルタにおける持続可能な河川管理、砂の採掘ガバナンス、そして気候変動へのレジリエンスについて行っている継続的な研究を支援するとともに、将来の学術論文発表や地域の利害関係者との連携にも活用される予定だ。

今回の調査は、科学的成果に加えて、研究者のトレーニング、チームワーク醸成、異文化コラボレーションといった機会も提供し、NIEの現場学習と国際研究協力への取り組みを反映するものだ。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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