2026年02月
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5GとAIガバナンスで二国間協力強化を協議 ベトナムとシンガポール

ベトナム科学技術省(MoST)は1月17日、ハノイで開催された第6回ASEANデジタル大臣会合(ADGMIN)に合わせて1月16日に、同省のグエン・マイン・フン(Nguyen Manh Hung)科学技術相とシンガポールのジョセフィン・テオ (Josephine Teo) デジタル開発・情報相が会談し、5G開発およびAIガバナンス分野での二国間協力強化について協議したと発表した。

同科学技術相は、ベトナムが基地局やコアネットワークといった通信インフラから応用分野までを含む包括的な5Gエコシステムを構築しており、シンガポールがこのエコシステムを支援することを期待していると説明した。ベトナムは世界で5番目、ASEANでは初めて国内管理の通信ネットワークを運用する国となっている。さらに、ASEANにおけるAI分野の取り組みを主導するシンガポールを支援する用意があると述べた。また、両国のデジタル協力について、より具体的な成果を生み出す段階に移る必要があると指摘し、ASEAN各国が得意分野に集中し、地域や国際社会で共有可能なモデル事業を構築すべきだと提案した。

これに対し、同デジタル開発・情報相は、ベトナムがADGMINを効率的に開催した点を評価し、政策協議にとどまらず具体的成果を得るには、ASEAN加盟国の積極的かつ責任ある関与が不可欠であると強調した。さらに、ベトナムの急速な5G展開について、ネットワーク整備だけでなく、5Gデバイスを含むエコシステム全体の発展を高く評価した。

同科学技術相は、ベトナム国会が最近可決したAIに関する法律により、AIが国家デジタルインフラを構成する「インテリジェントインフラ」と位置付けられたと説明した。ベトナムでは、AIを特定の課題解決のための手段と捉え、技術的検証に加え、管理された環境下での実社会実証を重視している。同デジタル開発・情報相は、ベトナムの「まず問題、次にAI」という姿勢に共感を示し、持続可能な発展のためには、AIが現実世界の課題解決に資することが重要であると述べた。

第6回ADGMINは「ASEAN Adaptive:コネクティビティからコネクテッド・インテリジェンスへ」をテーマに、1月12~16日にハノイで開催された。会合では、デジタル分野における重要な閣僚級協力メカニズムとして幅広い分野での地域協力の進捗と今後の方向性が議論された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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