2026年03月
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マラリア原虫の2万超のタンパク質相互作用を解明 シンガポール南洋理工大学

シンガポールの南洋理工大学(NTU)は2月3日、同大学とドイツの構造システム生物学センター(CSSB)およびベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所(BNITM)が主導する国際研究チームが、マラリア原虫のタンパク質相互作用ネットワークを網羅的に解析する新手法MAP-Xを開発し、2万件を超える相互作用を明らかにしたと発表した。研究成果は学術誌Nature Microbiologyに掲載された。

(出典:NTU)

研究チームは、まずタンパク質の加熱時の安定性を調べる方法を用いた実験を行った。この手法では、熱にさらされた際に、相互作用するタンパク質が破壊されることにより、関係を明らかにできる。さらに、この結果を元にAIを用いて、どのタンパク質が相互作用するのかについての予測を行った。その結果、研究チームは人間の血液中のマラリア原虫のライフサイクル全体に渡って2万以上の相互作用を発見することに成功した。

この研究結果は、薬剤耐性マラリアのより効果的な治療への道筋を明らかにする可能性がある。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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