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エネルギー貯蔵の第一人者、シンガポール南洋理工大学副学長に就任

シンガポールの南洋理工大学(NTU)は4月22日、エネルギー貯蔵分野の著名な科学者で同大卒業生のシャーリー・メン(Shirley Meng)教授が次期副学長(産業担当)に就任すると発表した。

シャーリー・メン(Shirley Meng)教授(左)と、ラム・キンヨン(Lam Khin Yong)教授(右)
(出典:NTU)

メン教授は2026年7月1日に正式に着任し、5月に退任するラム・キンヨン(Lam Khin Yong)教授の後任となる。併せて、複数分野にまたがる卓越した学術業績を有する教員に授与される同大最高位の特別栄誉教授にも任命される。副学長(産業担当)として、世界有数の企業や機関との連携構築や共同研究機関の設立に向けた取り組みを率い、NTUの国際的地位の向上につなげる。

メン教授は現在、シカゴ大学プリツカー分子工学研究科(UChicago PME)の分子工学リュー・ファミリー記念教授で、同研究科を拠点とするエネルギー技術イニシアチブを率いる。この取り組みは気候・持続可能成長研究所(ICSG)の中核を担う。移行期間中はUChicago PMEでの一部兼任を維持し、自ら設立したエネルギー転換ネットワークにも引き続き関与する。2021年にシカゴ大学に着任する以前は、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UC San Diego)およびフロリダ大学で教員職を務めた。

同教授は、米国エネルギー省が資金提供する次世代電池技術の研究拠点であるエネルギー貯蔵研究連盟(ESRA)の創設ディレクターを務め、2022~2025年にはアルゴンヌ国立研究所の首席科学者として研究を主導した。第一原理モデリングと低温電子顕微鏡、オペランド分光法などの先端実験技術を組み合わせた統合的手法を先駆的に確立し、電池性能、安全性、持続可能性の向上に関する成果を上げてきた。2024年には研究グループが世界初のアノードフリーナトリウム固体電池を報告し、電気自動車や送電網向けの低価格で高速充電、高容量の電池の実現に近づける成果を示した。

メン教授は「NTUは私に科学と工学の最初の学位を与え、科学への情熱を育みました。この役職を託されたことを光栄に思い、大学を新たな高みに導く取り組みに貢献したいと考えています」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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