2026年06月
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皮膚試験・新生児ケア・臨床研修を支える研究開発3件を紹介 フィリピン

フィリピン科学技術省(DOST)は5月11日、同省保健研究開発評議会(PCHRD)の健康のための生物医学工学(BIOMED)プログラムが支援する、皮膚用製剤の試験、新生児の先天性疾患への対応、臨床研修に関する研究開発3件を、4月29日のTalakayang HeaRT Beatメディア会見で紹介したと発表した。

DOSTは2020年以降、国内の医療システム強化に向け、国産の生物医学機器の開発に7億9500万ペソ超を投じてきた。BIOMEDプログラムは、国内開発の医療ツールへの需要拡大に応える研究を支援するもので、救急、画像診断、医療研修ツール、リハビリテーション・補助ケア機器、整形外科、国産インプラント向け機器などを重点分野としている。

メディア会見で紹介された1件目は、皮膚用製剤の国内生体適合性試験を効率化するため、3次元ヒト皮膚等価物(HSE)を開発する取り組みである。動物実験や海外からのHSE調達に代わる国内手段を提供し、試験の費用と所要時間の削減を目指す。

2件目は、産婦人科超音波検査手技における臨床医の研修を支えるファントムモデルシステムの開発である。リアルタイムスキャンを提供し、手技の実施を模擬できるようにすることで、関連する合併症の低減を狙う。3件目は、出生時の腹壁欠損である腹壁破裂を矯正する補助機器の開発で、血液量減少、低体温、敗血症など、生命を脅かす合併症への対応を目指す。

レナート・U・ソリダム(Renato U. Solidum Jr.)科学技術相は、研究者らの長年の取り組みがフィリピン国民の医療の質を向上させるイノベーションを推進していると説明した上で、「私たちはすでに研究を始めています。今、私たちが行いたいのは、それらが最終的に、私たちが奉仕すると約束した対象受益者、すなわちフィリピン国民に届くようにすることです」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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