2026年07月
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FOIPの10周年記念シンポジウムで連携強化へ期待 ASEAN事務総長

ASEAN事務総長のカオ・キムホン(Kao Kim Hourn)氏は7月9日、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)構想の10周年を記念してインドネシア・ジャカルタで開催された「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)・インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)シナジー深化合同シンポジウム」において基調講演を行った。講演では、AOIPとFOIPは基本的な理念や原則において整合性があり、共有する原則を具体的かつ実務的な協力へ発展させることの重要性を強調した。また、持続可能なインフラ、デジタルトランスフォーメーション(DX)、サプライチェーン強靱化、海洋協力、エネルギー安全保障、防災、連結性(コネクティビティ)、人的交流など、多岐にわたる分野で協力を拡大する余地があることを説明した。

科学技術・デジタル分野については、サイバーセキュリティ、信頼できるデジタル・エコシステムの構築、責任ある人間中心のAIガバナンスといった新たな領域において、日本とASEANにおける更なる協力の深化へ期待を表明した。特に、「日ASEAN・AI共創イニシアティブ」などの取組を通じて、AIをはじめとする先端技術が地域の脆弱性を高めるのではなく、地域の強靱性向上とイノベーションの促進につながるよう取り組むべきであると述べた。

さらに、日ASEAN統合基金(JAIF)が今後もASEANと日本におけるプロジェクトやプログラムを支え、協力推進の中心的な役割を果たすことへ期待を表明した。また、日本を含むASEANの対話パートナーに対し、AOIPの実施に向けた継続的な支援を呼びかけるとともに、各パートナーが推進する地域イニシアティブについても、AOIPの原則や優先事項との整合性を確保することが重要であると強調した。これらのAOIPとFOIPに関わる取組はAOIPの推進にとどまらず、共通の規範や原則、国際法、多国間主義及び「ASEANの中心性」に基づく、開放的で包摂的かつ安定した地域秩序の強化にも寄与するとの認識を示した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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