ベトナム科学技術省(MoST)は7月20日、ベトナムとシンガポールが17日の政府関係者会談で、研修、デジタル政府、企業間連携における協力拡大で合意し、ベトナム全国34省・市職員の研修プログラム、専門ワークショップ、デジタル技術企業フォーラムの開催が提案されたと発表した。
会談では、ブイ・ホアン・フオン(Bui Hoang Phuong)科学技術副大臣が、全国34省・市の科学技術局職員を対象とする研修プログラムを進めるよう提案した。同副大臣は、二国間関係の力強い進展により、科学技術、イノベーション、デジタル・トランスフォーメーションで新たな協力機会が生まれていると指摘。シンガポールには高度な技術力、効果的なガバナンス、貴重な実施経験があり、ベトナムには大規模市場、若い労働力、デジタル・ソリューションへの強い需要があると説明した。
研修では、シンガポールの専門家が、デジタル・トランスフォーメーション、デジタル政府の構築、地方レベルでの技術施策の実施に関する実践的経験を共有する。同副大臣は、各省庁・政府機関のデジタル・トランスフォーメーション部門と情報技術部門の職員にも対象を広げ、ベトナムの政府機関と地方当局が抱える実際のニーズや個別課題に即した内容にするよう求めた。MoSTと在ベトナム・シンガポール大使館は、プログラムと実施方法の確定に向けて連携する。
両者は、シンガポールのガブテック(GovTech)の専門家が参加するワークショップについても協議した。デジタル政府の構築と、デジタル・トランスフォーメーションに関する公共投資・調達の実務を扱い、デジタル・プログラムの設計と実施に関する実践的知見をベトナム側に提供する見込みである。
さらに、同副大臣は、両国企業が能力を紹介し、市場需要や協力相手を探るデジタル技術ビジネスフォーラムをMoSTで開催するよう提案した。生産・事業運営におけるデジタル技術と人工知能(AI)の活用も促進する。ラジパル・シン(Rajpal Singh)駐ベトナム・シンガポール大使は提案を歓迎し、大使館が、ベトナムで事業を展開する企業や同国市場で事業機会を模索するシンガポール企業とフォーラムを結び付ける用意があると確認した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部