2026年09月
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フィリピンとEU、AI研究・イノベーション分野で協力強化へ

フィリピン科学技術省(DOST)と欧州連合(EU)は7月から8月にかけて、フィリピンにおける人工知能(AI)の研究・イノベーション分野での協力強化を目的とした「EU・フィリピンAI研究・イノベーション推進ミッション(EU-PH Advancing Research and Innovation on Artificial Intelligence Mission)」を共同開催した。同ミッションでは、フィリピンにおけるAIインフラ、デジタルトランスフォーメーション(DX)、イノベーション、産業界との連携などをテーマに議論した。また、DOSTはEU代表団をメトロ・マニラおよびメガ・マニラ地域の関連機関へ招き、フィリピンのAI研究開発の現状を紹介した。

DOSTのレナト・U・ソリダム・ジュニア長官は基調講演で、「責任ある人間中心のAI、最先端の研究、そしてイノベーションにおけるEUのリーダーシップは、貴重な協力の機会を提供します」と述べた。また、「欧州の専門知識と、フィリピンの豊富な人材、成長するデジタル経済、イノベーション・エコシステムを組み合わせることで、共通の課題に対応するソリューションを共に創出できる」と期待を示した。一方、マッシモ・サントロ駐フィリピンEU大使は、「AIは私たちの未来を形作っている」と強調した上で、「EUのグローバル・ゲートウェイ(Global Gateway)イニシアチブを通じて、AIとイノベーション分野におけるEUとフィリピンの協力を強化していきます」と述べた。

全体会合には、フィリピンおよび欧州の専門家、産業界、政府機関、民間部門の関係者らが参加し、昨年11月に締結された「EU・フィリピン・デジタル経済パッケージ(DEP)」の下で実施されるAI分野への追加支援について協議した。追加支援パッケージの規模は総額1000万ユーロ(約7億400万フィリピン・ペソ)で、フィリピンのAI政策、ガバナンス、インフラ整備、人材育成をEUとフィリピンが共同で支援する。また、フィリピンはこの支援を通じて、「フィリピン国家AI戦略(NAIS PH)」や関連プロジェクトの推進を加速させるとしている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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